第二章 選手に関する規則

2-1条 選手の権利 

一般原則 

選手は以下の権利を保障される。

  1. 演技が採点規則の規定に則って正しく公正に採点されること。
  2. 新技申請後、新技の難度が明示された書面を協議開始前の適当な時間に受け取ること。
  3. 演技終了後、得点がすみやかに表示されること、または当該競技会の競技規則に応じた公開がなされること。
  4. 選手自身の意思や責任以外の理由によって演技が中断された場合、上級審判員の許可を得て、演技を最初からやり直すこと。
  5. 個人的に何らかの不都合が生じた場合、審判長の許可を得て、競技会場を短時間離れること、またそのような要求が不当に否認されないこと。
  6. 団長を通じて、すべての得点を記載した公式競技成績を大会期間中に受け取ること。

器械について

選手は以下の権利を保障される。

  1. FIG公式競技会において、規格に適合した器械やマットが本会場、アップ会場、練習会場に準備されること
  2. つり輪、跳馬、鉄棒の着地のために、20cmのマット上に必須として厚さ10cmの着地マットを使用すること。
  3. つり輪と鉄棒において、演技開始の懸垂姿勢になるためにコーチや他の選手による補助を受けること。
  4. つり輪と鉄棒において、1名の補助者をつけること。
  5. 器械から落下後、休息や回復のため、所定の時間が与えられること。
  6. 器械から落下した後の所定の時間、および跳馬での第1跳越と第2跳越の間にコーチと相談すること。 鉄棒において、選手の身長に合わせて器械の高さを上げる要請をすること。
  7. (つり輪と鉄棒に限り)落下や演技中断の原因がプロテクターの断裂であると認められた場合に、D審判員の許可を得て当該種目の最後に演技全体をやり直すこと。その際にはやり直し前の演技での減点は持ち越されない。

2-2条 選手の義務

  1.  採点規則を熟知し、それに従って選手としてふさわしい行動をとること。
  2. 新技の難度を判定するために、少なくともポディウムトレーニングの 24 時間前までに、内容を記載した申請書を、選手またはコーチが審判長に提出すること。
  3. 鉄棒の高さを上げる要求をするために、少なくともポディウムトレーニングの 24 時間前までに、内容を記載した申請書を選手またはコーチが審判長に提出すること。または、当該競技会の競技規則に応じた要請をすること。

2-3条 選手の責務

一般原則

  1. 片手、あるいは両手を挙げて、D1審判に演技開始を示すこと。演技終了時も同様である。
  2. DI審判からの開始の合図の後、30秒以内に演技を開始すること(全種目において)。
  3. 落下の後、30秒以内に器械に戻ること(計測は選手が立ち上がった時点で開始する)。その際選手は、回復を図る、マグネシウムをつける、コーチと相談をすることができる。選手が故意に立ち上がることなく、落下の計測が始まるのを遅らせる行為(休息、プロテクターの調整、マグネシウムをコーチに準備させる、正当な理由なく競技を遅延させる)をとった場合は、2-4条-1の記述に基づき次の規則の適用があり得る。 「その他のふさわしくない行為ーD1審判によって決定点から0.30減点」
  4. 演技終了後は速やかにポディウムから下りること。
  5. 許可なしに、器械の高さを変えないこと。
  6. 競技中は、審判員に話しかけないこと。
  7. ポディウム上に長い間留まったり顔技終了後に再びポディウムに上がることにより、競技進行を遅らせないこと。または自己の権利を悪用したり、他の参加者の権利を妨害しないこと。
  8. その他の不規律で不謹慎なた度をとらないこと。または他の参加者の権利を妨害しないこと。例:ゆかの演技面にマグネシウムで印を付けること、演技の準備として器械の表面や一部を損なうこと、または跳躍板からバネを取り外すこと、あん馬や跳馬に霧吹きで水等をかけること。【国内対応有り】これらは器械に関する違反であり、大欠点として0.50減点される。
  9. 競技場を離れなければならない必要性が生じた場合、審判長に届け出ること。選手の不在によって発技を遅らせてはならない。
  10. 演技中は着地マットを動かしてはいけない。
  11. 表前式にはFIC規約に則り、競技用の服装で参加すること。

服装規定

  1.  あん馬、つり輸、平行棒、鉄棒において、選手は長いパンツと靴下を着用しなければならない。なお、黒、あるいはダークブルー、ダークブラウン、ダークグリーン色の長いパンツまたは靴下、シューズの着用は認められない。
  2.  ゆかと跳馬において、選手は短パンツと靴下、短パンツと素足、または長いパンツと靴下の着用を選択できる。
  3. すべての種目において、選手はランニングシャツを着用しなければならない。
  4. すべての種目において、選手は体操用シューズ、あるいは靴下の着用を選択できる。
  5. 組織委員会から与えられたゼッケンをつけなければならない。
  6. 自国を示すマークを最新版 FIG服装規定に従いランニングシャツにつけなければならない。
  7. 最新版 FIC 服装規定で認められた広告ロゴ・マークをつけなければならない。
  8. 団体総合予選および決勝において、選手はチームの他の選手と同じ試合着を着用しなければならない。予選において同一連盟からの個人出場選手(チームを除く)は異なった試合着を着用することができる。
  9. 選手は、競技中の圧縮サポーター類の着用は控えなければならない。プロテクターやバンデージ、リストガードは許可される。それらはしっかり固定され、交全な状態で装着し、演技の美しさを損なわないようにすること。バンデージは肌の色を推奨する。

2-4条 罰則

  1. 第2条、第3条に示された行為に関する違反は中欠点として 0.30の減点、紫械に関する違反は大欠点として0.50の減点となる。
  2. 他に可能性のある罰則は、下記に示す。
  3. 他に記載されていない限り、これらの罰則はD1審判によって決定点から減点される。
  4. 違反が悪質な場合、選手あるいはコーチは明記された罰則に加え競技会場から退場となることもある。

2-5条 選手宣誓

「すべての選手の名において、私は【この世界選手権大会(その他のFIG 公式競技会)】にあたり、真のスポーツマンシップの精神のもと、 体操競技の礎となる規則を尊重し、スポーツの栄光と選手の名誉のために、ドーピングや薬物に携わることなく競技することを宣誓します。」

コメント

タイトルとURLをコピーしました